「ダメだ、こう暑くては──」
↑、一日に10度はいっています。こう暑くては何なのかってーと、鼻血が出たり、植物に水をやったり*1。
脳を腐らせないためには指の運動が肝要です。
ときに先週末本番いっこ終了。(その前後落ちていました、失礼)
生憎の晴天のなか新宿へ足を運んでくださった方には感謝の念にたえません。自分なら、カーテンを閉めきって部屋にこもってたよ。外に出たら命とりだ…
終演後、US留学していたというギタリストが、
「この、どびゅっしー、って作曲家は有名なんですか? 俺、クラシックは全然くわしくないんですけど、ラフマニノフ以来の衝撃だったっす。どの曲もよかったなあ*2」
というのがうれしかったです。
こういう感想を聞くと、あーやっぱドゥビュスィ弾いてよかったと思うねえ。当初はメジャーどころ(Chopinバラ1)か、ブゾーニのカルメン駄目押しで? などと思っていたので。短期間でひっぱりだした甲斐があったというもの。
その後、出演者とヘア&メイクさん、同年代のお客さん総勢8人で打ち上げ。なぜか本気モードで音楽談義…というか音楽史講義(注・自分フィルター透過済)するはめに。
というか、ふだんクラシックを聴かない人の方が、「時を経ても色褪せないすばらしい芸術」なんていうんだから可笑しい。
「普遍的かつ不変の"クラシック音楽"ってのはフィクションですよ。やっぱし現代の一現象であってー。2,300年後には廃れていると思いまする」
と、最近『いかにして大相撲人気を復活させるか』なんて問題に頭をひねってくせに、自分の領域となると甚だ冷淡な俺。
突然、19世紀のナショナリズムが…とか、音楽における植民地主義が…とかいいだしては危ないので、1クッションおくつもりで、
「そもそも極東の人間が、17-20世紀のヨーロッパの音楽をやってるってこと自体、疑問に思わないのって…」
といいかけると、
「それは偏見じゃないの」
と即座にさえぎられる。うーん。アナクロな設問であることは認めるけど、日本国籍をもつ自分が勝手に考えることも"偏見"と感じるなんて…
大丈夫なのか??
ちょっとひっかかったので書いとく。でもこういう機会があるってのはいいことでした。そういえばギタリスト氏、「クラ畑の人間はクラシックにたいして壁をつくってる」なんてもいってたな。自覚はないのだけど、そう感じるってことは原因があるってことだしね。試行錯誤していきたい。