キレたスポール

家にあったダニー・ボイルのVacuuming (2001)を見た。
掃除機のセールスマン見習いの青年が、鬼のような成果主義の先輩と外回りに行く話。

一緒に見たSは「後に何も残らん映画」と酷評していたけど、そんなこともない。<28日後…>よりは大分いい。短くまとまっているのもいい。ただ<トレイン・スポッティング>が好きーという人は多そうだけど、この作品にそういったファンシーさはないです。

個人的に、<セールスマンの死>とか、IKKIで連載している「フリージア」あたりをぼんやりと連想して見ていた。
先輩役はティモシィ・スポールで、マイク・リー作品とはうってかわった恐ろしくテンションの高い演技を披露してる。「フリージア」でいうと溝口の位置(…最悪)。とにかく下品で不快な人物なんだけど、妙な魅力がないでもない。あのヌートリア系のルックスからして受けつけないという人いるだろうという気はするが…

一味違うスポールが見たいって人は見るべし。