駱駝の調律

数日留守にしていたが、この日調律が入るのに合わせて一時帰宅。

調律は昼から。午前中は片づけながら、オペラの新譜(といっても去年の)を通しで聴くなんて贅沢をしてしまったー。非常に良い録音だったから、それを通しで聴いたから、それがFigaroだったから、贅沢なわけです。ヤーコプス盤ですが、それについてはまたのちほど書くかもしれないし書かないかもしれない。

片づけは配置替えを兼ねて。

今まで壁にそってならべていた二つの本棚を背中合わせにして置き、正面からはその側面しか見えないようにする。側面にはポスターを張った。

その際、眼のいい調律師を意識しなかったといったら嘘になる。前回は楽器越しに、5,6メートル先の棚にならんでいる本の背を数時間じっくり眺められてしまったようなので…(じゃなかったら百輭や水滸伝*1の話になるか!?)。やっぱり一寸恥ずかしいじゃないか。

そんなわけで今回は大丈夫だろうと踏んでいたら甘かった…。横版のため、壁の書架からはみでたわずか数センチをすかさずとらえ、「それはセンダックの絵本ではないですか?」

…参りました。(「好奇心の強そうな顔してるもんねあの人」とはSの弁)

思わずその『かいじゅうたちのいるところ*2をとりだし、表紙を指で撫でながら(動揺を静めようと…)、訳者の神宮さんについてなんて、マニアな話題に走ってしまった。二児の母の仮面をかぶって、実は相当の児童文学好き??(日本語変)

片づけで苦労したのは、楽器のうえに乗っかっていた本を下ろす作業。大型本ばっかだったんで重かったー。

夜になって部屋に入ってきたSは、「うわっ大きい!」。ここのところ本で埋もれていたのが、四月のめでたき日に全貌を現わしたからな…。やはり楽器を本置き場にするのはよすべし。しかし行き先がない本どもはその下で所在無げだ。

S、さらに、「ひさしぶりに動物園に行ってラクダを見た気分だよ」。そうなのか?

*1:メジャーどこ。

*2:やはりメジャーどころ。