はまりすぎ。
いいかげんドン・カルロ病完治して次の段階に進まないとやばい感じだー。(次=ブゾーニのファウスト博士)
寝つけないと、枕元のHDDプレイヤー(アラームかけて置いてる)でElla giammai...やロドリーゴとの二重唱なんかを聴きだしちゃうし、そのうち「駄目だロドリーゴが足りない!」(このチェルノフのロドリーゴも悪くないんだけど! なんでこの録音に限ってハンプソンを使ってないんだレヴァイン!)と起き出し、ハンプソンがロドリーゴ(ロドリーグ)のパッパーノ盤CDをひっぱり出して再生。
シラーの原作からそのまま抜け出てきたような、青春の気にみちたロドリーゴに唸る。
でもこのパリ初演版、ロドリーグがマーチ調のフレーズを歌っちゃったりして、面白いんだけれど、耳慣れたイタリア語版の名調子からするとちょっと冗漫な感じがしていまいち。というか聴いてて調子が狂う。
(それとやっぱしイタリア語がいいよなー…(ぼそ)。フィリッポの台詞にしたって、Restate! や...non sempre! に慣れてると、Restez! とか...quelquefois...には正直違和感が…)
というわけでロドリーグではなくロドリーゴのハンプソンもさがす羽目になる。
たしかあったはず…とまず、レイミーとのデュエット集No Tenors Allowed*1を掘り出す。そしたらこれもフランス語版だった…! でもパリ1867年版ともまたかなりちがう。これは??
METのガラの映像でスカンディウッツィと歌ってたのがーあれはイタリア語版だったようなーーと記憶の糸をたぐってビデオを掘り出すまで半時間くらいかかる。
タキシード姿の男ふたりが、「陛下いったい何を…!?」とか「異端審問官に気をつけろ…」とか素でやってる。でも控えめながらもちゃんと演技していてそれが良いのだ(ハンプソンの眼がまじだ!)
気づくと、空が白々と明けてきていて、フィリッポ王のアリアじゃないが「もう朝か」…
元凶であるところの、MET公演の感想を書いてドン・カルロ漬け生活にケリをつけよう。