voice

追悼気分

というわけではないが、片付けをしながらヴェルディのメッサ・ダ・レクイエムを聴いた。1曲目レクイエムでの独唱の入り、各パートの性格づけの見事さに思わずよろめく。輝かしく切り出すテノール(このドミンゴの声!)、短調へと導くバス、闇のなかで自ら…

Minkowski's tenors (2)

つづき。 Minkowski'sというからには、ジル・ラゴンやフシェクールにも当然触れるべきなんだろうが…今回は昨日のふたりに留めておこう。フシェクールってあれ、オート=コントルだし(逃)さて、ようやくクロフト=オルフェを聴く算段になる。ちなみにミンコ…

Minkowski's tenors (1)

ミンコフスキの最新盤(?)、グルックの1774年パリ版オルフェOrphee et Eurydiceをようやく聴き出した。主役のリチャード・クロフトを聴いていて、ひとつミンコフスキ・テノール談義(不毛なテーマだ)をぶちたくなった。興味ある人は聞いてください。近年…

ユダヤのカルーソ

Gershon Sirota (1877-1943)というユダヤ教のcantorの声を視聴(asin:B00004XPKK)。なかなかなベルカント。 Jewish Carusoと呼ばれたというのも納得だ。 宗教的文化的背景について無知なので、日本語で読めるページを探してみたんだけれどもみつからなかった…

後日談/余談

(前回までのあらすじ…オーストリアのバスバリトン ヴァルター・ベリーの声が気になる。録音を漁ってみよう。) ベリーはアルレッキーノではなくて音楽教師だった。 あと、1966年ベーム指揮の《フィガロの結婚》、198?年シャイー指揮の《チェネレントラ》な…

杏奴小虫

昨日はフィンランドのソプラノ歌手アンヌ・コムシAnu Komsiのリサイタルに行ってきた。チケット2000円は安すぎるが、武蔵野文化会館は遠い…落ちつきと華やぎを兼ねそなえた魅力的なコロラトゥーラだ。テクニックも申し分なし、声量も立派、北欧系のルックス…

mellifluous

mellifluous (声・音楽など)なめらかで美しい、甘美な、流麗な;(菓子など)蜜[甘味]のたっぷり入った[OF or L (mel=honey, fluo=to flow)] Guardian紙のHis melliflous bass-bariton voice delighted opera audiences 今週のVoicesで聴いたWalter Berry…

バリトン・マルタン

今週のBBC Radio 3のVoicesはフランソワ・ル・ルー(Br)*1がきていて、フランスの声楽ジャンルにかんする興味深い話が満載。ル・ルーといえば、ミンコフスキ&ペリーので、ややお疲れ気味の神官カルカスを歌っていたのが記憶に残っているけど、アバドのペレア…